アイヌ民族

北海道開拓の歴史を考えるとき、先住民族アイヌの犠牲、囚人労働とタコ部屋労働、そして遊廓(先に本コラムで取り上げた「親なるもの 断崖」曽根富美子でその悲惨さが活写)は、陰の部分として忘れてはならないのだとつくづく思う。けれども、これらについて、学校の郷土史や日本史では、どう触れられているのだろうか。

安彦良和  開拓史見据えた大作
「王道の狗」全6巻(ミスターマガジンKCDX、A5判、講談社

船戸与一「(タイトル忘れた)上下巻」で、上巻とちうまでは読んだ。
単にアイヌ民族と日本政府との間に歴史があるだけでない。
ロシアとかも絡む。事実、道内の小樽にだって道東だって、北方
領土にだって、ロシアとの国境とか最も近い気も・・・

むかし読んだまんが北海道の歴史、これから俺はアイヌのイメージが離れないので、それだけじゃなく色々な角度から漁っていく、と。

朝鮮人琉球王国、さらに被差別部落などなどと、アイヌを同列には
するまいぞ。
虐げられたとされるアイヌ・サイドに偏ってしまはず、現行政府が置かれている日本・サイドにも偏らず。

わりと比較されているであろうアメリカ大陸でのインディアン等先住民と、騎兵隊の戦い。などとは違うんでしょう。スペイン、イギリス等が主に奴隷・労働力としたアフリカ人と共に、領土を拡大した。
映画だけど、ワイルドワイルドウェストとか・・・
黒人に対して支配側は不当な裁判を行い、被支配側は猛反発したという実際の事件が元との説もある。
ほっかいどーでは、日本・ロシアといった外交がからむ。
資源や漁場の取り合い。するとアイヌはというと、板挟みという図式にも位置ずけれる、かも。

日本が以前エミシとよんだ今の東北地方の原住民は北へと住地を広げる。日本政府よりずっと以前からエミシとアイヌ地方はつながっていた。またアイヌ琉球も交流が海上で行われた。
時系列でみれば、アイヌは日本国とロシアの発展に挟まれた形、に思う。間宮「林蔵の貌」(・・・)に、当時のロシア、日本政府のおだやかでない政治闘争がある(らしい)
4千万歩の男とは違うのかな?

狩猟がベースの民族性ではあったろうが、領土を広げようとした日本との争いは、アイヌには圧倒的に得がないはずだった。
ロシアより日本が蝦夷地に近くて便利だったから、アイヌ民族は日本の中へ入る方が気軽だったのかも。